「左ヒラメに右カレイ」という目の偏りは、脳のねじれから始まることを、鈴木徹・東北大農学研究科教授(魚類発生学)らが突き止めた。
ねじれる方向を制御する遺伝子も特定した。人工飼育では目の位置が本来と逆になることも多く、養殖技術を改良する手がかりにもなりそうだ。
ヒラメとカレイは、誕生時は左右対称の形だが、20~40日後に目がそれぞれ左と右に偏り始め、体色も目のある側だけが黒っぽくなる。
鈴木教授らは、右目と左脳、左目と右脳をつなぐ視神経のX形の交差部で脳のわずかなゆがみが最初に生じることを発見。そこから脳全体のねじれが進み、目の位置も片方にずれていくことを確認した。
さらに、人の心臓が左側に形成される際にも働く内臓の位置決定遺伝子「pitx2」が、ヒラメやカレイでは誕生前だけでなく稚魚の段階でも再び働き、脳のねじれを調節することがわかった。遺伝子操作でカレイのpitx2の働きを妨げると、目が左に偏ったり左右対称になったりした。
人工飼育したカレイでは、目の位置が逆のものが20~30%を占めることもある。鈴木教授は「稚魚の生育環境の違いがpitx2の働きを抑えるのではないか」と話している。
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子供の頃、どっちが”ヒラメ”でどっちが”カレイ”か分かりませんでした。(カレーではない)
で、やっぱり上の「左ヒラメに右カレイ」を覚えたものです。
どっちも同じようなもの… なんて怒られそうですが、見た目分かりませんし、元々何故あんな風になったのか不思議でした。
やっぱりこういう事を調べる人が、ちゃーんといるんですね。
実用性というか、商売にあまりならなくてもこういった事を解明する方々には頭が下がります。
すっきりしました。
1月19日(火)
対策
最近ちょくちょくサーバーが落ちていまして、サイトが見られなかったりメール受信が出来ない状態になります。
すみません。(昨日は1日中落ちてました)
色々対応していますんで、カンベンして下さい。
今朝はまだましでしたが、朝晩かなり冷えます。
外にある水道はすべて凍ってしまいますので、水を流しておきます。
でも、外にあるトイレ(男用)だけはそれが出来ず、毎日昼くらいまで水が出ない状況になります。
そこで、
対策しました。
凍ってしまう部分を水道管用のカバーで覆います。
結果…
-5℃になったときは、変わらず凍りました。
仕方ないです。
内部にヒーターでも付ければ変わるんでしょうけどね…
1月20日(水)
こちらは順調!
先日ストレプトカーパス(ロゼットタイプ)が不調との話題でしたが、
”有茎タイプ”は順調です。
ほぼ同じタイミングで挿し木しましたが、”落ち”もなく、生育も良いです。
さすがにこちらは10年作ってますので、データも経験もしっかりあります。
(特殊な色の品種に関してはまだ苦戦してますが…)
もう少ししたら1回刈り込みします。
3月下旬頃には良い状態で出荷出来そうです。
順調な生育を見守るのって、ほっとしますね。
(ロゼットは胃が痛い…)
1月21日(木)
牛としいたけ
アメリカ研修OBの会(岐阜)の研修会をしました。
今回は岐阜でも私の地区が担当でしたので、段取りしました。
農業全般ですので、花以外もありということで、”牛”と”しいたけ”です。
まずは同じ町内で酪農と肉牛を複合でされている臼田さんです。
ホルスタイン柄の帽子がいい!
上手に状況を説明頂きました。
こちらがホルスタイン(乳牛)です。
で、こちらが肉牛。
子供を生ませて出荷する所までをされています。
牛乳の需要低下と、他の乳製品(チーズ、バター等)が海外から入ってきていることもあって、
酪農だけでは経営が厳しい現状、複合経営という道を選んだとのことです。
同じ”牛”を育てる作業なのですが、実際両者には違いが多く、そんな中でもうまいこと
共有出来るものは共有したり工夫されています。
何より畜産は大変です。
お花を生産している私たちはよく、一般の方から
「生き物を扱うって大変ですよね。 お休みもないんでしょ?」
と言われます。
確かに普通のサラリーマンから比べると土日もありませんし、土が乾けば水をあげたり、ハウスの開け閉めも必要です。
ただ、成長のゆっくりな植物なのである程度しておけば出かけることも出来ます。
が、家畜はそうもいきません。
エサを与えたり毎日必ず世話をしなければなりません。
臼田さんのような家族経営の場合、本当に365日休みが無いそうです。
それに比べれば小関園芸は楽な方です… そんなことを特に感じました。
お次は”しいたけ”。
岐阜県川辺町の”㈲しいたけブラザーズ”さんです。
TVとかにも出てますので、ご存知の方も多いと思います。
こだわりは何といっても”原木栽培”。
これが普通ではないんです。
今は技術が発達して、”菌床栽培”という割と生産性の高い方法が主流です。
材料、設備等コストダウン出来ますし、何より作業が楽だそうです。
ただ、本来の味を求めるとやはり”原木”になるそうです。
”菌”を植え込んだ原木からにょきによき”しいたけ”が生えてきます。
おいしそうです。
普通”しいたけ”を市場に出そうとすると、残念ながら”味”よりも”形”や”色艶”が優先されるらしいです。
その為に色んな工夫をするのですが、それが故にムリな作業であったり、殺菌剤を使ったりするそうです。
こちらではそういったことはせず、”味”にこだわり、安心な”しいたけ”作りをされています。
よって市場には出荷せず、お客さんを開拓して、直接届けることが出来るようになったそうです。
何より大変なのは、”原木が重い”ことです。
原木は菌を植え付け、収穫し、一度休ませ、また収穫し… を繰り返します。
その度に施設も変わりますし、作業が必要です。
となるとかなりの”重労働”です。
年間”5万本”の原木を扱われるとか…
小関園芸の作業が、”楽”という訳ではないですが”軽作業”かを感じました。
こうやって農業でも他の分野を見ると本当に勉強になります。
お花の業界でやっていると、どうしても視野が狭くなってしまいます。
そういった意味でもとても良い研修が出来たと思いました。
お疲れ様でした!!
1月24日(日)
チャレンジャー
今日も頭が痛いです。
このところ毎週日曜日は頭痛がします。(二日酔い含む)
肩こりからきていることもありますが、1週間の疲れがくる日なんですよね…
さて、息子(4才)が自転車に挑戦中です。
今までは”補助輪”を付けて乗っていたのですが、先日の某動物番組で
”サル”が補助輪なしの自転車に乗っていたのを見て、
「僕も乗れる!」
と意気込みまして、
外してあげました。
とはいえ、4才でいきなり乗れる訳でなく。
まだ体格的に”自転車に乗せられている”ところがあり、腕の力、ペダルをこぐ力も足りてません。
それでも必死に挑戦し続けましたが、体力的にこけた自転車を起こすことが出来なくなってきた頃、
やっぱり泣き出しました。
本人にとっては悔しい限りでしょうが、本人次第ですので見守るしかありません。
もうちょっと直線で押してあげようかと思いましたが、今日はちょっと怪我されるとまずかったので、
自力で走り出す所からチャレンジさせてました。(酷ですが)
一度は「年中さんになってからやる」 と弱気発言がありましたが、
その後落ち着いてから 「明日もやる」 と取り戻しました。
チャレンジャーです。 ”見込み薄”ですが…
にしても、写真をみて分かるように娘(7才)のおさがり自転車です。
(ピンクのミッキーって…)
私も次男なんでよく分かるのですが、下はおさがりばっかでつらい。
まだ良く分からない歳(誤魔化しがきく歳)なので良いですが、いずれは…
今度は公園にでも行って、ケガ覚悟で思いっきり押してあげようかと思ってます。
1月26日(火)
3回目
の、シクラメン種まきが終了しました。
これで2010年シーズン用全て終了です。
最後は2号サイズ用です。
昨年もほぼ同じ時期に種まきしました。
で、その2号サイズですが、現在もまだ少しだけ出荷しています。
2号サイズのくせにまるっと1年間かかってしまった…
ひじょ~に効率悪いです。
(普通5号サイズとかなら1年かかって当たり前ですが、3号サイズ以下は9~10ヶ月で作る)
おまけに出荷適期を逃してしまい、なかなか売れない…
でも、品質は自画自賛ながらまずまずの所まできました。
出荷先の市場さんからも、
「モノはいいんだけど、時期がね~…」
と、エールを頂いてます。(勝手にそう思ってます)
今年こそ!
1月27日(水)
ブルーコーラルの植え込み開始です!
春の主力”ブルーコーラル”が今年も始まりました!
もうこれで8シーズン目になります。
オリジナルのパテント(品種登録)商品として販売開始したのが2003年でした。
最初は、
「アメリカンブルーとそー変わらんやない!」
とか、
「花がいっぱい咲くって本当?」
とか、なかなか評価を頂けませんでした。
それでも腐らず、少量ずつコツコツ生産し続けて、ようやく少しは認めて頂けるようになったと思います。
だからといって大量に生産することなく、適量(と思われる数量)を今年も生産します。
でも、どうしても出荷開始直後(4月末の連休前)に需要が集中しがちで、そこを重点的に作る予定でした。
が、色々あって(雪とか)作業が遅れ、結局昨年と全く同じ日になってしまいました。
第1陣の植え込み直後です。
いつもと景色がちょとだけ違う?
そう、今年はポットの色を変えました。 シルバーのスリットポットです。
(スリットポットは例年通りです)
理由は、売店でのパフォーマンスが一番です。
黒いポットはどうしても暗く感じてしまいます。
また夏には暑く見えることもあります。
ポットの単価は少し高めですが、ブルーコーラルの売価はそのままでいきます!
これから最短で3ヶ月、がんばります!
(今日から暖房温度を22℃にしました…)
1月28日(木)
入院
昨年の9月20日のページで、友人Kくんの夏越しシクラメンを紹介しました。
その後、例年通り開花に向けて葉っぱが出てくると思いきや、トラブルがありました。
どうも様子がおかしい、と。
そこで小関園芸に入院させるために、少し前に引き取ってきました。
こんな様子です。
あまりよろしくありません。
原因ですが、”ダニ”が葉っぱのウラにいっぱい付いてました。
そこで小関園芸にて処置を行い、現在回復に向かっています。
シクラメンを毎年1万とか動かしている私としては、ここまできたら
「新しいのあげるから、いいやん!」 (もちろんモニターとして)
となるんですが、Kくんからすれば愛着のあるシクラメン。 簡単には捨てられません。
おまけに3シーズン夏越し成功しているので、記録(?)にも挑戦したいところです。
数をたくさん扱っていると忘れてしまう”1つの大切さ”。
しかもこれが”植物”で、”成長”したり変化するからよけいです。
改めて教えてもらった気がします。
1月29日(金)
衝動
植物を生産するには、色んな資材が必要です。
その中でも一番大切で重要なものが”用土”です。
用土作りだけは気を抜いてはいけません。(他が気を抜いても良いって訳じゃないんですが…)
小関園芸では用土作りを他人任せにせず、自分で配合します。
(他の生産者では結構、配合された用土を買う人が多い)
配合される”素材”には色々ありますが、それぞれ色んなルートから仕入れます。
そのひとつを、2~3ヶ月に1回、取りに行きます。
1個1トン近いフレコンバッグ(ベージュ色の大きい袋ね)2個が毎回セットなのですが、
小関園芸にはそれを積むためのトラックは無く、毎回知り合いからお借りして行きます。
今日、その道中にて、そのトラックのメーター部をふと見ると…
キリ番。
どうしても撮影したい衝動にかられ、ちょうど信号も赤に変わったところだったので、つい…
この気持ち、分かってもらえませんか?
それともこれって、ネタを常に探す私のような立場の人だけが思うことでしょうか?
今日の結論。
用土はそっちのけで(本当は大切な話)ネタ探しの心が言いたいだけでした。
1月30日(土)
初すべり
昨年はスキーに行きました。 子供たち、初めてですが楽しんだようでした。
今年、スケートです。
そう、バンクーバー冬季オリンピックの話題が連日TVを賑わしているので、
子供たちからのリクエストを断りきれなくなってきたのが理由です。
土曜日ですが、明日は天気が悪そうなので強行しました。
私? 子供の頃数回行っただけですが、滑れていた気がします。
何とかなるでしょう! と安易な気持ちで。
実は岐阜県内、しかも1時間くらいの所に良いスケート場がありました。
岐阜県クリスタルパーク 恵那スケート場です。
日本で最西端の屋外400mトラック(国際規格)という特徴があるそうです。
確かに”遊”を基本とした施設というより、”競技”をする場所って感じです。
おまけに”県営”なので、料金が安め。(だと思う。こんなものでしょうか?)
ま、他に出かけること思えば安上がりな方だと思います。
スケートリンクは広々。
トラックといっても幅があるので、ぶつかったりする恐れも少ないです。
(お客さんもそんなに多くなかったですし)
今日はちょうど15時から、スケートの大会が入っているそうで、そんな感じの
方が何人か滑っていました。(スピードスケートとか)
ここにも”ゆるキャラ”発見!!
”クリスちゃん”という名前らしい。 (キリスト教信者なのかどうかは不明)
いやー、どこにでもこういったの、いるな…
”ゆるキャラ”慣れしているのか、子供たちがぼこぼこにしてました。
可愛そうに…
で、ウチの子供たちですが…
さすがは子供。
最初、氷の上で立つことすら出来ず、反泣きでしがみ付いてきていたのですが、
最後には勝手に滑れるようにまでなりました。
息子の方はさすがにまだ4才なので、たまに手を貸してあげないといけませんでしたが、
それでもいっぱしに滑っている気持ち(気持ちだけでも)だったようです。
15時までと決めてましたが、時を待たずして皆、足に限界がきて、終了。
私も疲れました。(昨夜の空手のダメージと久々のスケートでのダブルパンチで)
ただ、子供たちの満足げな顔を見ると、握るハンドルが軽やかになります。
さて、明日は普通に仕事しよう。(本日分)
1月31日(日)
翻弄(ほんろう)され…
昨日の予告通り、仕事しました。
ちょうどブルーコーラルの植え込み途中なのですが、植え込み用土が無くなりました。
配合するのは私の仕事。 明日の朝一から始めるためには今日やらなければなりません。
配合する”素材”も色々。
業者から買うもの、金曜日みたいに取りに行くもの等ありますが、今回は”残土”。
小さな小関園芸とはいえ、年間3号サイズで約10万ポットくらい生産しています。
これだけ作れば少なからず”ロス”が出ます。
植え込んでも根付かない。
途中で病気になる。
売りごろを逃して破棄する。
そういったものは”ゴミ”でなく、リサイクル、リユースします。
ポットや植木鉢はそのまま再利用できます。
地上部(葉や茎など)は、田んぼの肥やしになります。
そして土は、最低1年以上寝かした後、再利用されます。
根や、シクラメンなら”球根”が残ってますので、”ふるい”にかけて細かくします。
当然そのまま使うのは危険です。 どんな病気や害虫、そして雑草の種が混入しているか分かりません。
そこで、
このマシーン”蒸気式消毒機”を使います。
蒸気の熱で病害虫をやっつけます。もちろん雑草の種も繁殖力を失います。
薬剤を使用して消毒する人もいるようですが、環境のことを考えて蒸気を使います。
(とはいえCO2は出ますが…)
このマシーン、古いんです…
分かりづらいですが、昭和61年4月製造です。 既に24年になろうとしています。
それでも昨年までは調子よく使用してましたが、ついに壊れました。
先日その修理がようやく終わり、いよいよ運転!
1時間くらいしたら… 警報ブザーが鳴り響き…
原因を調べます。
なかなか見つかりません。
夕方、暗くなり始める頃ようやく復旧。 そこから約2時間の運転。
結局終了が午後6時半になってしまいました。
先日の修理、そして今日と、翻弄されっぱなしです。
思うように作業が進まずあせります。
とりあえず明日の朝から配合できそうですが、植え込み作業はちょっと遅くなりそうです。