日光の当て方について
日光にも当ててやらないと花のつきが悪いようですが、実際のところ何処に置くのが良いでしょう?
ストレプトカーパスは株全体が受けた日光の積算量に応じて花を付けます。
特に冬から春にかけては、まだ日差しが弱いので日に当てる必要があります。
ただ4月以降日差しが強くなってくると、葉が日焼けを起こしてきますので、ある程度斜光する必要があります。
当園での管理方法は、11月から3月いっぱいまでは日の光が十分に当たる所に置き、4月から10月いっぱいまでは斜光の効いた部屋に移動します。
夏などは、東向きの軒下に置いておいても十分花を付けます。
一般家庭でも、3月までは直射日光か薄いレースカーテン越しの窓辺に置き、なるべく日の光を当てるように心がけます。
ただ寒さには弱いので、夜窓辺が寒くなるようなら部屋の中程へ移動させる必要があります。また当然肥料もある程度効かせる必要があります。
4月から7月の梅雨明け前まではレースカーテン越しくらいの場所が良いでしょう。
梅雨明け後からは、日の光の心配よりも暑さ対策が必要になってきますので、多少暗くても涼しい場所に移動して下さい。
この場所に置いていただき、年中室温が15℃以上あれば、年中花を楽しむことが出来ます。
念のため、葉が日の光を浴びて暖かくなった所へ冷たい水をかけると葉が凍傷をおこして焼けますので、葉に水をかけないようにみずやりをして下さい。
当園のストレプトカーパスは底面給水の鉢になっているので、下の穴に水を入れるだけで、葉焼けの心配はありません。
冬越しの方法を教えてください
屋内には置く場所がないため、夜だけは玄関に取り込むとして、昼間は外に置く予定です。
また、株をこれ以上大きくはしたくないのですが、春先には植え替えも考えなくてはいけないでしょうか。
耐寒性としては、5℃くらいまでなら何とかなると思われますが、それ以下ですとかなりのダメージが考えられます。
昼間の外の最低気温がそれ以下になるようでしたら、枯れるかもしれません。
また、夜玄関に取り込んだとしても、かなり冷えることもあるでしょう。
お住まいの地域での温度がわかりませんので、もしかしたら冬越しするかもしれませんが、枯れるかもしれません。
出来れば室内の一番暖かいところに置いて下さい。
植え替えについてですが、出来れば行ってください。
ただ、ストレプトカーパスは根が回っていても刈り込めば花を楽しむ事が出来ます。
当園でも、3年間同じ鉢で花を付けている株があります。
この場合、肥料を遅効性の置き肥と液肥を併用すると良いでしょう。
ストレプトカーパスの蕾や花が落ちてしまいます。理由を教えて下さい。
1.日照不足
2.温度不足
3.肥料不足
が上げられます。その他の要因として考えられる事は、とても細かなことですが、
1.水の量が少し多く、過湿気味になっている。
2.栄養がありすぎて、生育ばかりしてしまう。
2に関しては、前述で肥料不足とあって矛盾しているようですが、要は肥料も水も、多すぎても、少なすぎてもだめだということです。
ひとつ提案なのですが、少し変化を付けていただき、様子を見てください。
例えば水の与えるタイミングをずらして、乾燥状態で育てたり、過湿状態で育てたり。
また、肥料も1ヶ月ほど与えなかったり。
あと、肥料のタイプを変えてみる事です。
少し難しい話しですが、肥料は大きく3つの要素が含まれています。
窒素、リン酸とカリウムです。一般に窒素が多いと生育が旺盛になります。花を咲かせる時は、リン酸を多くします。
お使いの肥料に窒素分が多く含まれている場合は当てはまりますので、リン酸分の多いものに変えてみてください。