葉が黄色くなったり、蕾もぐったりしています。どうしてですか?

買ってから1週間ぐらいで葉が黄色くなってきたので、黄色い葉を取り除き、
日光不足かと思い玄関の窓際に移動しました。ですが変化がありません。
蕾もグッタリしたものがあります。水は底面給水鉢で下からしか水をあげていません。
置き場所は西日の当たる玄関です。1時間くらい日が差します。

日光不足が原因でしょう。

シクラメンの葉が黄色くなる原因には大きく2つあります。
一つは室温が高すぎる、もう一つは日光不足です。
玄関に置かれているとの事ですので、たぶん室温はさほど高くないと思われます。
ですから、日光不足が原因と考えられます。

1時間ほどの日の光ではやはり少ないようです。より長く楽しむ方法をご紹介します。

葉が黄色くなったりするのは、シクラメンが老化しているからです。
十分な肥料と水があっても、十分に光合成出来ないので老化します。この場合は、水を控えます。
例えば、下の皿の中の水が無くなり、そろそろ水を与えようかと思ったら、
もう2日待って水を与えて下さい。しかも皿の半分くらいまで。
こまめに与えなければいけませんが、少し乾燥気味で育てられます。
あと気温は徐々に低くなってきていますので、老化のスピードも遅くなると思います。

あと肥料も与えてみて下さい。
いくら老化を抑えるといっても、新しい芽を動かしてあげないことには次の花を楽しめません。
今回お勧めする肥料は固形の化成肥料です。園芸店等でお求め頂けます。
お店の方に”シクラメン用の固形化成肥料”と言っていただければ大丈夫だと思います。
今回の場合、液肥はなるべく避けてください。

シクラメンが凍ってしまいました

3年目になるシクラメンが凍ってしまいました。もう諦めるしかないのでしょうか?

凍ってしまったということですが、本当に凍ってしまうと残念ながら諦めるしかないと思われます。

ただ、凍り方の加減によっては復活することもあります。よほど冷えない限り球根まで凍ることはないようです。
当園にて試験したシクラメンですが、周りに囲いはありますが、気温は-4℃まで下がっても、
多少の花の痛み程度で株は元気です。
お住まいの地域がそれより寒い、もしくは同じ程度でも戸外や軒下で、風雪が当たる場所の場合は凍ることもあります。

さて対応ですが、凍傷からの復旧はあまりしたことがありませんので、憶測として。
まず、だんだん暖かくしていくのが良い方法です。
いきなり暖かい部屋への移動は禁物です。5℃くらい上の部屋へ1週間間隔が理想でしょう。
そして肥料は与えず、水もいつもより少なめに管理して下さい。
時間はかかると思いますが、生命力があれば復活してきます。
室温としては5℃~15℃くらいの間の所でしょうか?

シクラメンの花が終わった後に実のような物が付いているのですが、これは種になるのでしょうか?

もし、違うのであれば、シクラメンの種はどこに出来るのか教えてください。

たぶん種であると思われます。

花が咲いている時に受粉すると、花弁だけが抜け落ち、花茎が曲がってきます。
そのうち先端がふくらみ始め、その中に種が出来ます。

ふくらみは最初堅いのですが、徐々に柔らかくなり、最後には先端部分から割れ始めます。
放っておくと中の種は飛び散り、自生地では飛び散った種が地面に落ち、芽が出る仕組みになっています。

当園では種を採取する場合、先端が割れる直前に株から花茎ごと抜き取り、
種だけを取り出してよく洗い、よく乾燥させてから冷蔵庫で保存します。
そのまま播いても発芽はしません。次の冬に播きます。
ですから、冬に咲いたシクラメンの子孫は2年後にしか見られない事になります。

7月のシクラメンの花が黒くなります

冬普通に咲き終えた後、3月から葉がたくさん出てきて、5月には蕾を持って、6月からどんどん花が咲いています。
今の時期ですと、暑いせいか花がすぐに黒くなってかわいそうに感じます。
どのように管理したらよいのですか?

肥料を少し多めに管理して下さい

普通この時期のシクラメンは花が咲きにくくなります。
ただ、季節はずれの天気が続いたり、栄養状態が開花にちょうど良いときまれに開花します。
原種のシクラメンなどは、この時期にも花を咲かせます。

さて管理方法ですが、肥料を少し多めに与えてください。N-P-Kのタイプは同一(例:10-10-10等)のものでよいでしょう。
とはいえ、普通化成肥料は、温度が高いほど早く強く溶けますので、
あまり多くしすぎると摂取量以上に溶出量が出、弊害が起きる可能性があります。

花が黒くなる原因は他にもあるかもしれません。
写真を撮って再度お問い合わせ頂ければ、より確実な回答が出来ます。

花がきれいに抜けません

シクラメンの花が普通に枯れるのでなく、痛んでしまいました。
この場合は、花を摘んでしまった方がいいのでしょうか。
根元から抜こうとしても枯 れた時のようにスポっとは抜けません。
咲いてすぐには抜かない方がいいですか。

ピンセットなどでていねいに

花を摘む時、途中でぐにゃっとなったり、千切れてしまうのではないでしょうか?
悪くなった花は直ぐに抜くのが良いのですが、うまく抜けなかったり、花が黒くなるのも、上記が原因と思われます。
途中で千切れてしまう時は、面倒ですがピンセット等で根本から取り除いてください。
病気の原因になります。

シクラメンの植え替えについて教えてください

9月頃に植え替えするのが良いでしょう

植え替えに必要な事を一つずつ説明します。

まず土の準備についてです。
土ですが、園芸店等でお求め頂ける配合土であれば構いませんが、注意点がいくつかあります。
1.安い土は好ましくない
 最近は減ってきたようですが、広告に載るようなとても安い土は注意が必要です。粗悪品の可能性が高いようです。
1ランク(出来れば2ランク)上の土が良いでしょう。
少しもったいない気もしますが、後のことを考えるとそちらをお勧めします。
土はとても大事な要素です。いくらテクニックがあっても、土が悪ければ枯れる事もありますので。
(特にシクラメンについては)

2.水はけの良い土にする
購入された配合土でも、もう少し水はけを良くした方が好ましいです。
シクラメンの根は弱く、土中の水分が多すぎると根が腐ってしまう事もあります。
水はけの良い土でないと、過湿状態になります。
パーライトと呼ばれる(普通は白色が多い)物質を加えるのが良いでしょう。

3.赤玉土も少し加える
 お店で売っている配合土赤玉土のような本来の”土”が含まれていない時に加えます。
ここでいう”土”とは、田畑や山の土や、赤玉、鹿沼のような土です。
これらは、肥料を吸着し離しにくい性質があります。植物が長持ちしやすいということになります。
ただし、量は少しです。10%以内を目安にしてください。
それ以上では、他に悪い症状が出る可能性がありますので。

次に鉢です。現在は5号鉢から7号鉢への植え替えを例にします。
鉢をお求めの場合、普通の鉢が主流です。シクラメンの多くは底面吸水鉢を使用しています。
普通の鉢はどこでもお求めになれますが、底面吸水鉢はあまり置いてないようです。
見つからない時は、園芸店等でご注文頂くと良いでしょう。
ただ、取引き内容によっては扱いのない商品となる可能性もありますので、何とも言えません。

さて、植え替えですが、大きなポイントは1つです。
”根を傷めないように植え替える事!” です。
植え替える時は日陰で行ってください。日の光が当たると根が傷みます。
また、古い鉢から抜き取る時、その後も、土を崩さないように、根が切れたり傷んだりしないように注意して下さい。

あとは普通の植え替えと同じ要領です。
植える位置も、浅すぎず、深すぎずで良いですし、下に何か敷く必要もありません。とにかくやさしく植えてください。

植え替えが終わりましたら、気温の低めの場所に置き、水を与えます。
しばらくの間は、鉢土が乾いたら水を与えます。
土が乾く前に水を与えると、土中の水分が多くなり、根の生育に影響を与えます。
しかし乾かしすぎても良くありませんので…

1ヶ月くらいは肥料を与えないで下さい。1ヶ月後から、少し多めの肥料を与えて下さい。
そろそろシクラメンが、開花の準備を始めます。