コウシュンカズラ(キントラノオ)

コウシュンカズラ
(キントラノオ)
非耐寒性 蔓性常緑低木
科名 キントラノオ科
属名 ガルフィミア属
学名 Galphimia gracilis
英名 Galphimia gracilis
花色
原産地 メキシコ東部
出荷形態

ポット苗-3号

耐寒性耐暑性耐陰性耐乾性病気害虫
少し強い
非常に強い
普通
普通
強い
強い

由来

”コウシュンカズラ”という名称は流通名です。

本当の名前は”キントラノオ”であり、

学名は”Galphimia gracilis ”です。

原産地はメキシコ東部に自生していると言われています。(調べたところ)

本来のコウシュンカズラは同じキントラノオ科なんですが、

学名は”Tristellateia australasiae "で、原産地は東南アジアであるそうです。

紛らわしいですが、日本ではこの名前で流通してしまっているので
小関園芸でも”コウシュンカズラ”として出荷しています。

さらに別の流通名で”ミリオンキッス”という名前もあります
日本国内で最初に流通したときの商品名だと思われます。

とにかく夏の暑さに強い!

コウシュンカズラは沖縄や奄美地方の生垣にも利用されるほど、
熱帯では丈夫で、かつ一般的な植物です。

沖縄での開花期が4~12月であるように、四季咲きです。
温度さえあればいつでも咲きます。

性質はとても強健で、病害虫にも強く、ちょっと淋しくなった夏花壇、
秋からの寄せ植えなど色んな使い方が出来ます!

とにかく暑さに強いので、地球温暖化などと騒がれているここ最近の日本でも
夏中ずっと黄色い花を楽しむことができます

水さえ切らさなければ、売店の棚上でも持ちがとても良いです

動画も見てみてください

出荷について

地に植えてしまえばどんどん育つコウシュンカズラ。

でも繁殖して育てるのが難しい植物です。

特に寒い時期には(ハウスの中で10℃とか)、枯れることはなくても生育がとても悪くなります
一般的に出回っている商品は、それゆえにどうしても株のボリュームが悪くなってしまいます。

小関園芸では、じっくり時間をかけて生産していますので、株がしっかりしています
しかも伸びすぎず、花もいっぱい咲きます。

出荷は3号ポットで、6月中旬頃から

育て方のポイント

日の光をいっぱいあびて開花します

コウシュンカズラは、日なたから半日かげの色んな場所に植えることが出来ます。
耐陰性がありますので、半日陰でも十分育ちますが、日の光が大好きです
日の光が弱い場所では、花付きが悪くなったり枝が伸びすぎたりすることがあります

暑さにとても強く、寒さも5℃くらいまでなら…

生育適温は15℃~35℃くらいです。夏に元気に成長します。
熱帯植物ですので、少々の暑さは問題ありません。
また冬の寒い時期、10℃以上は必要ですので、それ以下になるときは室内に取り込んでください。
春になって、最低気温が15℃以上なら軒下などに出すことも出来ます

小関園芸で越冬試験をしました
最低気温-5℃でも、他の植物に囲まれた状態なら耐えました
暖かい地域なら、地植えでも越冬できるそうです
とても優秀です!

用土がしっかり乾いてから、水はたっぷりと与える

水を与える時はたっぷりと与えましょう。
ただ、土が常に湿った状態だと根が弱くなることがありますので、
用土がよく乾いてから水を与えるようにすると、成長がよりよくなります

大きい鉢に植える時は

植え替えるときは、特に水はけの良い土を選びましょう。
根の生育を良くすることが、うまく育てるコツです

肥料の与えかた

生育が旺盛ですので、夏は1ヶ月くらいで肥料を与えるようにしてください。

冬は肥料を与える必要はありません。(室内越冬の場合)

肥料は固形の化成肥料、液肥どちらでも構いません。
根も強いので、鉢サイズに応じた量を与えてください
肥料の詳しくは動画も参照ください

枝が伸びたら適度にピンチを

蔓性ですので、そのままですとかなり枝が伸びてしまいます。
あまり伸びすぎてしまった枝は、思い切って刈込んでください。
温度のある(だいたい15℃以上)時期なら枯れることはありません。
1/3くらい刈込んでも大丈夫です

病気や害虫に対して

コウシュンカズラは病気や害虫にも強い植物です。
特に被害を与えるようなものもありません。

ただ、極端に環境が悪いと被害が出る場合もあります。
普段から病気・害虫に注意して下さい