斑入りヒイラギ

斑入りヒイラギ(ヒイラギグループ/ホーリーグループ)
耐寒性 常緑低木
科名 モクセイ科/モチノキ科
属名
学名 Osmanthus/Ilex
英名
花色 主に白
原産地 各所
出荷形態

ポット苗-2.5号、3.5号

耐寒性耐暑性耐陰性耐乾性病気害虫
強い
強い
普通
普通
強い
強い

特徴

斑入りヒイラギには様々な種類があります。
斑の色、斑の入り方、葉っぱの大きさやヒイラギの特徴である「トゲトゲ」の付き方まで様々です。

OZ-Plantsでは、斑は入ってないですが葉っぱの色が特徴的なもの(カラーリーフ)も斑入りヒイラギに含めます。

また、ヒイラギと一括りに言ってますが、植物の分類的には大きく2つのグループに分かれ、「科」が違います。

1.ヒイラギ グループ

モクセイ科に属するタイプです。アジア原産のものが多い。
葉っぱの付き方が対生(一つの節から同時に二つの葉っぱが向かい合って出ている)であることで認識できます。

シマヒイラギ

日本で古くから楽しまれている品種です。黄緑色の葉っぱ(栄養状態により変わる)にクリーム色の外斑が特徴。斑入りヒイラギの中では一番強健で大きくなりやすい。

オーレア

葉っぱ全体が黄金色になるカラーリーフ・ヒイラギ。日当たりが良いほど色が濃くなります。こちらも強健です。

ゴシキヒイラギ(五色柊)

白~クリーム色の散り斑が特徴。葉っぱの大きさは少し小さい。生育は遅くメンテナンスが楽です。

エンビヒイラギ(燕尾柊)

燕尾服のような形をした葉っぱのヒイラギ。見た目は可愛いいですが、葉先は鋭く尖りちょっと危険。生産量はかなり少なく、セットにも入らないことがあります。

2.ホーリー グループ

モチノキ科に属するタイプです。西洋ヒイラギなどヨーロッパ原産のものが多い。
葉っぱの付きかたが互生(一つの節から一つの葉っぱが互い違いに出ている)であることで認識できます。

オーレオマルギナータ

濃い緑の葉っぱに白の外斑のコントラストがきれいです。葉っぱは大きめで樹勢は少し暴れやすい。夏の暑さに少し弱い。

オースプリング

緑色の葉っぱに黄色い外斑ですが、見た感じ黄色い葉っぱに緑の絵の具を刷毛で塗った様子がきれい。葉っぱは大きく樹勢も暴れやすい。

サニーフォスター

寒さ+日当たりで新葉が黄金色になるカラーリーフ・ヒイラギ。葉っぱは小さめで細長い。ホーリーグループ内では強健で分枝もよく育てやすい。

葉っぱの発色と実付き

葉っぱの色は日がたくさん当たる方がよく発色します。寒くなるときれいに発色する品種もあります。
斑入りの場合はより鮮明に斑が見られ、オーレアやサニーフォスターは黄金色が際立ちます。

11月頃のオーレオマルギナータ:緑の照り具合と斑のコントラストがきれい

同じく11月頃のサニーフォスター

実付きはホーリーグループのみ確認できます。

ヒイラギグループでは、シマヒイラギだけ実を見たことがあります。

出荷について

OZ-Plantsからの出荷は主に、2.5号ポット苗又は3号エコ鉢にて行っています。
年によっては3.5号ポット苗の場合もあります。


小さいサイズですと、実が付く品種でもまだ開花に至らないため、

この様に、赤い実(イミテーション)を付けて出荷しています。(付いていないバージョンもあります)

育て方のポイント

日の光で発色よくなります

日の光をたくさん浴びることによって、葉っぱは良く発色します。
室内であっても、なるべく日当たりの良い場所に置いてください。
暑さで葉焼けをおこす品種もありますので、夏は日かげになるように工夫してみてください。


基本的に暑さ、寒さに強く丈夫です。
購入直後は室内で越冬し、春からは外でそのまま楽しめます。

水切れには注意

寒くなる時期に出回りますので、毎日水を与える必要はありませんし、水切れにも強めな植物です。

ただ、油断しないよう、用土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。

寄せ植えなどにする時は

ポット苗はすぐに植えることができます。
植え替えるときは水はけの良い土を選びましょう。
また、赤玉土など大きめの粒子が入っているものが好ましいです。

肥料の与えかた

生育がゆっくりな植物ですので、お買い上げ後しばらくは肥料を与える必要はありません。
暖かくなるまでは、ほとんど生育しません。
春になり、気温が高くなると生育し始めます。その頃から肥料を与えてください。普通の草花より少なめが目安です。
肥料の種類、量に関しては、問い合わせフォームよりお問い合わせください。

冬場のお手入れ

ヒイラギは寒い冬も元気です。
ただ10月以降にピンチした場合、新芽は新葉は霜に当たると枯れてしまいます。
ピンチ自体は問題ないのですが、翌年春の生育が遅れますので、
ピンチは9月いっぱいまでにしましょう。
寒い戸外ではほとんど生育しません。
多少なりとも生育を楽しみたい時は、屋内/室内に入れてあげましょう。

伸びすぎた枝はピンチを-春~夏のお手入れ

ヒイラギは、気温が高くなるとよく生育します。
15℃ぐらいから生育が見られるようになります。
初夏の頃になると、枝がかなり伸びてきます。伸びすぎた枝はピンチしましょう。


ヒイラギグループの品種は、深く刈込んでも大丈夫です。
分枝もよくなり、株のボリュームも作りやすいです。


ホーリーグループの品種は、深く刈込まないよう注意が必要です。枝が枯れてしまう可能性があります。
ピンチ位置の目安は、過去に切った痕の一節上です。
オーレオマルギナータやオースプリングは特に株のボリュームが作りづらいですが、気長に楽しんでください。

その他不明なことがありましたら、問い合わせフォームからお願いします。