旬のページ:2003年4月

スイセン

ヒガンバナ科/スイセン属
多年草

学名:Narcissus tazetta
英名Narcissus
原産地:地中海沿岸、ヨーロッパ南部


4月になり、暖かい日も増えてきました。
暖かくなるとともに、淋しかった庭にも華やかさが出てきました。
小関園芸の庭でも、色々な植物が動き始めました。
その中で目を引くのが”スイセン”です。
おなじみの”スイセン”。小関園芸の庭だけでなく、おとなりさんの庭でも、
そのおとなりさんでも‥”スイセン”は日本の庭に深く浸透した植物だと言えます。


”スイセン”はヒガンバナ科の多年草で、球根植物です。球根は耐寒性があり、
秋に植え込むと次の春にはまず間違いなく花を咲かせます。

スイセンの原産地は地中海沿岸やヨーロッパ南部で、中国を経て日本に伝わったと
言われていますが、他の説もあります。
スイセンの名は漢名からきていますが、学名(英名も)の由来には物語があります。
学名”Narcissus”は”ナルシッスス”や”ナルキッソス”と読みます。

ここで少し学名について。
学名とは別にラテンネームとも言い、動植物を世界的に分類し、共通して呼べるように
したものです。詳しい事はここでは書きませんので、他の文献を参考にしてください。
日本の植物は日本語の名前が付いているのが大半なので、呼ぶのは易いでしょう。
しかし他の国の植物は、というよりラテン語をどうカタカナにするかで、呼び方が
変わってきます。実際英語圏の人でもラテン語の読みに違いがありました。
ですからまれに、海外から持ち込まれた植物に2つや3つの名前が付いていて、
別の植物として扱われるような問題が発生します。
実際に小関園芸オリジナル品種の”ブルーコーラル”は”Evolvulus”属で、
私は”エヴォルヴルス”と呼んでいますが、”エボルブルス”が一般的ですし、ひどいときは
”コンボルブルス”の”ブルーコーラル”と呼ばれることもあります。
コンボルブルスは同じヒルガオ科ですが、違う属です。大きな間違いです。
現在この事は花業界全体でも問題となっていて、対応が検討されています。
日本語とラテン語という大きな違いは、なかなか簡単に解決されないと思われます。

話を戻します。でその”ナルシッスス”とはギリシャ神話に出てくる若者の名前です。
その若者が泉に写る自分の姿を自分とは知らず、その姿に恋してしまいます。
いつ泉から出てきてくれるかと待ち続ける間に、ナルシッススは死んでしまい、そこに
咲いていたのが”スイセン”であったことから、この名前が付いたということです。
これには別の説もあるそうです‥‥
日本ではそんな物語のイメージはあまりありませんね。

小関園芸の庭には、昨年の秋に色んな場所にスイセンの球根が植えられています。



スイセンは一つの球根から4〜6枚の葉を出します。



その葉の間からつぼみが出てきます。



つぼみはある程度の高さまでくると曲がり始めます。

 

横又はやや下方に曲がったつぼみはそのまま大きくなってきます。



まさにつぼみが開く瞬間です。
ちなみにスイセンの花は、ヒマワリのように太陽に向かっては咲きません。

小関園芸の庭に植えられたスイセンの数々です。

 

 

 

この6つは大きい花のタイプです。



そしてこれは小さい花のタイプです。
スイセンにはとても多くの種類があり、ラッパ型や原種系など系統にも分かれてます。
小関園芸にはこれだけしかありませんでした。



もうひとつありました。こちらはまだ咲いていない遅咲きのタイプのようです。
種類によって開花時期も違います。

 

いつ植えられたものか、木の間や茂みのわきからも生えています。

花壇植えが一般的なスイセンですが、もちろん切り花としてもよく飾られます。
小関園芸でもかなり昔はスイセンの切り花を出荷していました。

今回は少し洋風にスイセンをアレンジしてみました。

 

あなたのお部屋にもひとつどうですか?


    

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