旬のページ:2003年3月

サンシュユ
ミズキ科/ミズキ属
落葉性小型高木
別名:春黄金花(はるこがねばな)、秋珊瑚(あきさんご)
学名:
Cornus officinalis
英名Japanese cornel
原産地:中国、朝鮮半島


小関園芸の庭に、また黄色い花が咲きました。
サンシュユは早春の花です。先月ロウバイがようやく咲きましたが、こちらは少し早く咲きました。
ある樹木の本によると、ロウバイは冬の花で開花時期が1月初旬から2月中旬とありましたが、
サンシュユは3月下旬から4月中旬とあり(関西地方基準)、早さがうかがえます。
暖かくなったかと思えば、真冬並の日もあり、寒さの残るこのごろですが、確実に春がやって
きているようです。




”サンシュユ”はミズキ科の落葉性小型高木で、最初は薬用植物として伝えられました。
現在では一般に花木として庭に植えられ鑑賞されています。
早春に黄色い花を付け、後葉が茂ります。秋には赤い実が付き、これを薬用としていました。



小関園芸のサンシュユは高さ2.5m程育ち、今年もいっぱいの花を付け始めました。



夏の間に花芽分化(花の元を作る)をし、冬の間はこのような蕾を寒空にさらしています。



春の足音とともに、蕾はふくらんできます。



サンシュユの花は主に、良く伸びた徒長枝から出た短い枝に付きます。
よく観察するとその様子がうかがえます。



これだけ花が集まるととても豪華です。
サンシュユの花はひとつの花の集合からなります。
現在はまだほとんど開花していません。



わずかながら咲いている花序を、少しかわいそうですが採ってみました。
一輪だけ咲いています。全てが咲いたときは、より豪華に見えます。



このサンシュユの木の樹齢はよく分かりませんが、まだそれほど経っていないようです。
とはいえど、このような花木は普通数年は花を付けませんので、10年近くは経っている
と思います。



途中のこんなところからも徒長枝が出ています。来年はこの枝の先にまた花を付ける
事でしょう。


ところでサンシュユに限らず、先月の”ロウバイ”や”サクラ”(主に早稲のソメイヨシノ等)
に共通して見られるのが、葉が出る前に花が咲くということです。
普通の植物は、葉が茂り、後に花が咲くものが多く、小関園芸の生産品目でもそのタイプ
ばかりです。

これは植物が、葉の出る前に花を咲かせ、花を見やすくし、虫たちを呼び寄せるためだと
思われます。葉が先に茂ってしまえば、花は葉の陰に隠れてしまい、虫を寄せることが
難しくなってしまうからです。
特にまだ寒い季節には、虫の活動もあまり活発ではありませんから、子孫繁栄のためにも
そんな努力をしているようです。
ですから、冬が早春の花を付ける花木には、このタイプが多いのだと思われます。



春の空に生える黄色い花々、精一杯自分をアピールしているようで、
どこか誇らしげにも見えます。
啓蟄も過ぎました。すぐにいっぱいの虫たちが集まってくることでしょう。

    

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