旬のページ 2005年8月

8月1日(月)

変なフユサンゴ

8月に入りました。
子供たちは夏休みですが、大人たちはお仕事です。

暑いですね〜。体がとけそう…

フユサンゴの出荷が最終に入りました。
もうほとんどの行き先が決まりました。
今年は数を減らしたので、ちょっと楽でした。
やはり真夏の出荷はきついです。

そんな中、ちょっと変わったフユサンゴを発見しました。



真ん中の小さい実です。形がちょっと違いますし、色もまだらです。
出荷のフユサンゴを拾い出している途中に見つけました。



普通の実はこんなふうに、色は緑、形は○です。

今回の発見は、多分大したことがないと思います。
実が出来る途中に、虫が付いたりすると、奇形の葉や実が出来ることがあります。

多分それでしょう。

でも、それを捨ててしまえば、可能性は”ゼロ”です。
残せば、可能性が”ゼロ以上”になります。何事もトライです。

こうやって、
ブルーコーラルも、ヒペリカムも、チェルシーも発見しました。

はっきりいって、”運が良かった”のです。何も私が開発したわけではありません。
自然に(突然ですが)出てきた物を、たまたま発見しただけです。

でも、見つけられなかったかもしれませんし、見つけても捨てていたかもしれません。
そういうわけで、当園で売らせて頂いているのです。


小関園芸では、ほとんどの植物を挿し木で増やしています。
挿し木 = クローン です。

ということは、普通まったく同じものが出来るはずです。
変なのが出てくる可能性はかなり低いです。
(種の場合は結構ある)

それでも、年に1回くらいは何か”変なの”を見つけることがあります。
何十万分の1の確率で出現しますし、発見するのはさらに低い確率です。

やっぱり”運がいいだけ”ですね。 感謝!



これは小関園芸で生産している、フユサンゴ ビッグボーイの斑入りです。
私が発見し、増殖(クローン)しました。

名前は”ゴールドスワン”(黄金の白鳥)と名付けています。

来年発売する予定です。 お楽しみに。


こんなように、結構楽しい事もあるんです。
でも、発見しても世に受け入れられるかは別の問題。

色々発見しましたが、その中で良かったのが、
ブルーコーラルヒペリカムチェルシー

だったのです。
世の中そんなに甘くはないですね。

8月3日(水)

花の生産者は儲かる?儲からない?

ここまで蒸し暑いと、植物は売れないようです。
特にお花屋さんの外に並べてある植物は、動かないようです。

私がお客の立場なら、どうしても買いたい物があれば別ですが、
そうでなければ、早く涼しい店内に行きたいと思います。


そう、この時期は売れない季節なのです。


こんな時期に、フユサンゴとサンユウカを出荷しました。
(もうほとんど終了ですが。)

競り(オークション)に流すと、値段が良いときの半分にもなります。
注文もあまり入りません。


生産者って儲かるのでしょうか?

答えは、やっぱりやり方次第です。


小関園芸の商品は、町のお花屋さん、園芸店、ホームセンターと通販で売られます。
通販以外、ここに至るまでには様々なルートがあります。


昔は”市場”だけでした。(ほとんど)

私たちは作った植物を、自分のトラックで市場に運びます。

次の日市場には、いっぱいのお花屋さん、卸屋さんが集まります。
市場の人は、そのお客さん(消費者ではない)に私たちの商品を競りにかけます。


昔は”売り手市場”だったので、ちゃんと作れば、しっかり売れました。
お客さんたちは、良い値段でいっぱい買ってくれました。

お客さんは自分のお花屋さんに買って帰り、並べます。
消費者がそれを買うのですが、今以上に売れました。
10年くらい前までのお話しです。


景気低迷と重なって、植物の生産技術が上がり、生産過剰になり始めました。

市場で競りになると、値段が上がらなくなってきました。

次に競りでは、値段が下がるようになりました。

お花屋さんでも売れ行きが悪くなってきました。(景気が悪いので)
お花屋さんは出来るだけ安く市場で買おうと思うようになりました。

もっと競りの値段が下がりました。

これが5年前くらいでしょうか?


植物の業界は、他の産業に比べて5〜8年遅れて不景気の波がやってきました。

今、数字上はどん底です。売れません。まだ下がるかもしれません。


ようやく「これではいけない!」と、色んな動きが始まりました。


”流通を変える”
・市場を抜きにして、中間マージンを削って、安くて良い商品をお花屋さんに売ってもらう。
ひとつの手です。

・宅配便で送る事によって、鮮度を上げる。 これも手です。


”買ってもらえるような商品にする”
・鉢(ポット)のラベルや、ポップラベルというケースに付くラベルを付けて、商品を説明する。
・寄せ植えしたり、アレンジしたりして、付加価値を付けて売る。

まだまだあります。
こんな事もやったりやらなかったりしています。
でも私は

”お客様が楽しんで頂ける商品を作る!!”

を一番大切にしているつもりです。
楽しむためには、商品が長持ちするのも当然そうですが、

商品の情報をしっかり表示したり、

アフターフォローをする事ももっと取り組んでいきたいと思っています。


このホームページもその一部です。

ホームページを立ち上げて5年くらいですが、はっきりいって儲かりません。
通信販売(ショッピング)をやっても、儲けにはなりません。

何故やるのか?

お客様と会話したいからです。
その前には、やっぱり情報を出さなければ、評価は頂けませんので。

儲からないのに、この”旬のページ”をほぼ毎日更新して、大変になっています。
でも、これくらいしないと、お客様は見に来てくれないでしょう。



このやり方が良いのか悪いのかは分かりません。

5年後?もしくは10年後? もっと後かも…
に、「やってよかった」 と言えるのかなと思います。


というわけで、やり方次第で儲かるでしょう。どんな仕事もそうですが。

だらだらと書いたわりには、おもしろみのない結末でした。


それで、小関園芸は儲かっているのか? 
ご想像におまかせします。

8月4日(木)

農水省の説明会にて…

今日、名古屋で開催された農水省の説明会に行ってきました。

ちゃんと書くと難しくなるので、簡単に報告します。


私たちが生きていく上で、色々な”法律”というルールが係わってきます。
当然守らなければならないもので、時には納得のいかないものもありますが、
偉い人たちが考えて作った物です。

農業の分野にも当然あって、そのひとつが”種苗法”です。
こちらから見られます→http://www.hinsyu.maff.go.jp/

種苗法の中では、色々な取り決めがあります。

小関園芸のオリジナル品種、ブルーコーラル等は、この種苗法の元で登録してあります。

だからとっても大事な話なのです。


今回、その種苗法が国会で改正されたのですが、難しいので、
農水省の種苗課というところが、説明会を開いてくれました。


内容は色々あったのですが、私が一番重要だと思って、質問までしたことは、

”違法増殖”の取り締まりについてです。


例えばブルーコーラルは、この種苗法に守られていますので、権利は小関園芸にあり、
他の人はそれで商売出来ません。

でもいるんです。やる人が。

映画も音楽も、ブランドのバッグだってありますね。

種苗法もやっぱり、取り締まるのはかなり難しいようです。
見つけても氷山の一角だったり、取り締まってもイタチごっこになったり…


せっかくブルーコーラルの権利を持っていて、お客様から評価を頂いているのだから、
守らなくてはなりません。

商売上もそうですが、偽物の品質が劣っていたりして、お客様に不満を与える可能性があるからです。

どうやって守るのか?

 只今勉強中です。
勉強しただけでは、どうしようもないこともあります。

ネットワークを張って、引っかかった情報を頼りにしようと思います。


みなさんにお願いです。”ブルーコーラル”と同じような”アメリカンブルーもどき”が
他の名前で売っていたら、ご連絡下さい。
私が見て歩いている範囲では狭すぎますので…
お願いします。


8月1日の所でもありましたが、確かに偶然見つけたものですが、
ここまでの道のりは決して楽ではありませんでした。
それなりにお金も使いました。

それを簡単にまねされて、儲けられたら、やっぱり悔しいです。


新しい物を作り出すのは大変で、時間もかかりますが、

作った物を守っていく事も、場合によってはもっと大変かもしれません。
(更に発展させる事は、もっともっと大変ですが…)

あんなアイデアや、こんなアイデアもあります。
次のアイデアにご期待下さい!!


8月5日(金)

夜のお仕事(?)

今日の話題も文字ばかりです。

写真が無いと疲れてしまうかもしれませんが、お付き合い願います。


小関園芸は自営の農家で、家族3人とパートさん2人の小さな事業者です。

外に行くと、一匹オオカミみたいなものです。
仲間が欲しくなります。

ですから、色々な団体に入っています。

その中のひとつ、岐阜花き流通センター農業協同組合でのお仕事が今日の話題です。


”イベント”の所でも紹介してありますが、この組合は岐阜県の鉢花生産者が集まっていて、
「一緒に植物を全国に出荷しましょう」という所です。(簡単に言えば)

せっかく集まったのだからということで、色々な新しい取り組みをしています。

その中のひとつが、”内覧会”です。


残念ながら”内覧会”はお花屋さん、卸し屋さんや市場の方だけ招待するイベントで、
一般の消費者の方のご来場が出来ないシステムになっています。

内覧会で何をするかと言いますと、特にお花屋さんや卸屋さんとお話しをして、
あわよくば買っていただこうというものです。

不思議かもしれませんが、お花屋さんや卸屋さんと私たち生産者は、
同じ業界なのに今まであまりお話しが出来なかったのです。

理由は色々ありますが、ここでは伏せておきます。


私はその内覧会を企画、運営する仕事をさせて頂いています。


本業はハウスで植物を生産することです。
昼間は汗をかいて働いています。

夜になると、車で1時間かけて、内覧会の打ち合わせをしに出かけます。
(帰りは30分で帰ってきます)

まさに夜のお仕事です。(まだ落ちではありませんよ)


今日は打ち合わせが長くなり、帰ってきたのが午前1時頃です。
5日でなく6日になってしまいました。

その後、8年ほとんど欠かさず書いてきたプライベートの日記を書きます。

次にメールをチェックします。
お客様からの問い合わせがあるときは、返事を書きます。

こっそりとプロ野球の結果を見ます。中日は勝ったようです。

ようやくこの”旬のページ”を書きます。
現在は午前1時半過ぎです。

言い訳をするわけではありませんが、旬のページが更新出来なかったり、
メールの返事が書けなかったりもします。
(やっぱり言い訳ですね)

もちろん、次の朝はいつも通りハウスでお仕事です。

疲れます。

でも楽しいお仕事です。 

何故って? 自営だからでしょうか?

がんばっただけ、結果も付いてきます。
(お金はまだ付いてきませんが)
(家庭は離れていくのかな?)


というわけで、お花屋さん、卸屋さんや市場の方々、9月30日は岐阜に来てください。
今回も新しい企画をご紹介出来ると思います。
お願いします。


内覧会でお客様が小関園芸の商品を買っていただけると、
消費者の方々の近くにその商品が並びます。

後は祈るだけです。買ってください、と。


アフターフォローはこのホームページでやります。


こんな、ごく当たり前の事ですが、
でも今まで花の業界ではあまりされていなかった事をしています。

これから夜が長くなりますね。

パソコンに向かう時間も長くなってきそうです。


8月7日(日)

動き出したキッコウリュウ

小関園芸は日曜日が休日です。

だけど植物相手の仕事。休日でも仕事があります。


こんなに暑い日が続くと、植物たちもからからに乾いてしまいます。

土曜日にいっぱい水をあげておいて、日曜日お休みしたいところですが、
そんなわけにいかない日もあります。

今日がそんなわけにいかない日でした。

朝から水やり。世間はお休み。
ラジオを付けても夏休みの話題… いいなーサラリーマンは。


子供の頃からそうでした。

昔から家族で経営していた小関園芸ですので、昔も今と変わらない景色がありました。

昔は今よりもっと大変で、自動で水をあげるシステムもなく、
全て”手”であげていました。

フユサンゴはお盆前後をピークとしていましたので、良く乾きます。
ひどい日は1日に3回も水やりする事もありました。

子供といえども働かなくてはなりませんでした。

Tシャツ、短パン、ビーチサンダルと麦わら帽子で水やりです。

海に行かなくても真っ黒に日焼けします。
(今もあまり変わらないですが(笑))

近所の友達が遊びに行くのが見えます。

こんな家に生まれてきたのを恨めしく思う事もありました。


今は自分の仕事なので、がんばれます。

でも自分の子供にはあまりさせたくないと思います。
(少しはさせると良いと思います)


水やりでハウスに入ったので、ついでにキッコウリュウを見に行きました。



もう芽が出てきています。



大きいのもこんなに。



一番早いものは、こんなに葉も茂っています。

キッコウリュウは”花の図鑑”にもあるように、冬、葉を茂らせ、
夏、葉を落とします。

原産地の南アフリカの気候が、冬雨期で夏乾期という事に順応してこうなりました。

だから普通、4月から9月までは葉を落とし、9月中旬ころから芽を出し始めます。

しかし

2年前くらいから、芽が出る時期が早くなってきました。

2年前は8月終わりくらいに、初めの株が芽を出しました。

去年は8月10日くらいに芽を出し始めました。

そして今年、7月中旬頃から芽が出始めました。

何故?

植物は環境に適応するものです。

小関園芸のハウスがとても良い環境だったのか、
葉を落として耐えなくても、水がもらえると思ったのか、
とにかく早くなってきました。

自然のすばらしさですね!



こんなきれいなカメ、もといイモも、より大きく成長するでしょう。

そういえば今日より、5周年記念のプレゼント企画を開始します。
こちらから

アンケートに答えて、すぐに応募して下さい!


このHPの誕生日は8月20日です。
その日には何かやりたいと思っています。

5年も経ったのですねー。
あの頃はよく分からないまま、訳の分からないHPを立ち上げていました。



これが初期バージョンのHPのトップ画面。
ハウスの中にある鉢に植物の名前が出て、クリックしました。

出すのも恥ずかしい状態ですね。
逆に新鮮みもあるかも?

実は全て”HTML”で書いていました。

でも非常にめんどうくさくて、ソフトを使うようになりました。

商品のラベルにURLを印刷して、アクセスを待ちました。


最初の1年間で約30000枚のラベルを付けて出荷しましたが、
アクセス数は300件でした

100枚に1件となりますが、違います。

300件の内80%くらいは、友達、身内や自分です。
ということは…


最初からうまく行くわけがないですね。

今でこそ、みなさんに来ていただけるようになったのですが、
何事も積み重ねないと、そこまでは行けないと分かりました。

より良いページにし、もっと多くの人に来てもらえる様に、がんばります。

ですから、アンケートに要望を書いてくださいね!
(おまけでキッコウリュウが当たるかも)


8月9日(火)

ビニールの張り替え

今日は写真たっぷりでお届けします。

たびたび登場するこのハウス


小関園芸では”4号ハウス”と呼ばれています。
たまたま順番を付けたら”4番”になっただけですが。

このハウス、小関園芸のハウスの中では一番新しいものです。

建てたのは2000年の春。 今年で5年です。
ホームページと一緒です。

5年も経つと色々壊れたりしてきます。

今日は4号ハウスのビニール張り替えをしました。

張り替えたのは、ハウス横のビニールです。

属に”サイド巻き上げ”と呼びます。

 →  → 

こんなぐあいに開けて、換気します。

夏場は一日中全開ですが、夕立が来ると上の段だけ閉めます。



このハンドルを回すと、奥のパイプがビニールを巻き上げていきます。
手動です。

天井に付いている窓”天窓”は自動ですが。
お金のある生産者は、サイドも自動にしています。

小関園芸はお金がないので、手でやります。 

というのは冗談で(お金がないのは冗談じゃないかも?)
自動にしてしまうと、ハウスの周りを見に行かなくなってしまうので、
あえて手動にしています。

人間楽をしすぎてはいけないですよね。


ビニールですが、5年経つと…



こんなふうに破れたり



こんなふうに穴が空いたりします。

ビニールの寿命です。 だいたい5年で張り替えです。

屋根は張り替えが大変なので、10年くらい大丈夫なものを使います。



まずビニールを外してしまいます。すっきり!



新しいビニールを張ります。

真っ直ぐ、ていねいに…

今回はビニールといってもポリオレフィン樹脂(属にPO樹脂)という素材に変更しました。

ビニールは、冬場熱を逃がさない為には一番良い素材なのですが、
巻き上げに使用すると、ビニールが引っ付き、下りてこない事もあります。

PO樹脂はビニールに比べると若干断熱効果が低いのですが、
巻き上げにしたとき引っ付く事がほとんどなく、
何より長持ちします。



これは張り替える前のビニールの透明度です。
向こう側が全く見えませんね。

ビニールは2〜3年でこうなってしまいます。

これでは光もさえぎってしまい、植物にとっても良くありません。



張り替えた後です。

さすが新品! 向こう側がよく見えます。
5年近く透明だそうです。


今回の張り替えですが、とても暑く、ヘトヘトになりました。

普通夏にはあまりやらないのですが、仕方ありません。


この後このハウスには”シクラメン”が入ってきます。

このハウスにはネットが張ってあって、蛾などの虫が入らないようにしてあります。

シクラメンが入ってからビニールを張り替えると、
虫が入ってしまう可能性があります。

だからシクラメンを入れる前に行う必要があったのです。


かなり神経質な話ですが、出来るだけ農薬を使いたくないので…

農薬の話をすると長くなりますので、別の日にします。
お楽しみに。


張り替え作業ですが、まだ半分しか終わっていません。

あと2日くらいかかりそうです。


8月10日(水)

農薬の話題 その1

寝苦しい毎日が続きます。

昨年と比べて、今年は昼間はあそこまで暑くないのですが、
夜は昨年より暑い気がします。 どうでしょうか?


私はエアコンを付けて寝られないタイプなので、
暑くても扇風機で我慢します。

それでも我慢出来ない事が起きました。

蚊(mosquito) です。

あの鬱陶しい、(使ってみたかった漢字です。絶対に書けない)
寝ていると「プーン」と音だけして、蛍光灯を付けても見つからない。

やみくもにたたいてみても、殺せない。

知らないあいだに、体中がかゆい。


おかしいです。 いつも”60日蚊取り リキッドタイプ”を付けているのに。

よく見たら、液が無くなっていました。 60日経ったようです。


急いで予備と交換しました。(予備があって良かった!)
これで平和な睡眠時間が確保出来たのです。


が、それで終わりではなかった!

翌朝、ふと考えてみました。

確かに蚊に対して効果があります。 蚊を落とすか、又は寄せ付けません。

ということは、これは農薬?

新たな疑問です。

蚊に効く農薬を空中に出しているという話も聞いたことがあります。
説明書を読んでみました。



有効成分:ピレスロイド(d-T80-フラメトリン)

と書いてあります。 ??  何のことだかさっぱりです。

説明書にはこれ以上詳しい説明はありません。

とりあえず、ネットでこの商品の製造元”K社”のページを見てみました。

そこでは、

「ピレスロイド」とは、除虫菊(シロバナムシヨケギク)の花に含まれる殺虫成分、
ピレトリン類及びこれと化学構造のよく似たピレトリン類似の合成化合物の総称で、
極めて微量で昆虫に対して速効性である一方、
温血動物の体内では速やかに解毒されるため安全性が高いという、
まさに家庭用殺虫剤の有効成分としては理想的な特長を有している。


と、説明されていました。

でも解毒されるとはいえ、1回は体内に入るんですよね?

次に”ピレスロイド”というキーワードで、ネット検索してみました。

見つけた1件

ピレトリンが出発点となって、種々の化学的修飾を加えた合成品をピレスロイドと呼ぶ。
化学的に類似しているがピレトリンは光や熱・湿気に非常に敏感である。
ピレトリンの半減期は直射日光下で数時間である。
合成ピレスロイドは光に対する安定性を増加させるように設計された。

ピレスロイドを含む農薬は安全であると、一般に宣伝されている。
例えば、「除虫菊(シロバナムシヨケギク)の花に含まれる殺虫成分、
ピレトリン類及びこれと化学構造のよく似たピレトリン類似の合成化合物の総称で、
極めて微量で昆虫に対して速効性である一方、温血動物の体内では速やかに解毒されるため安全性が高い」
といった説明がされている。

しかし、ピレスロイドは除虫菊から抽出されるピレトリンに似ているが、
より有毒で、長い分解時間を持つように設計されている。

ピレスロイドを含む製品は家庭用のスプレーや蚊取り線香・タンス用の防虫剤など幅広く使用されており、
また農業用にもピレスロイド単独、あるいはその他の農薬と混合して使われる。また、シロアリ防除にも使われる。


ちょっと雲行きがあやしくなってきました。
そのページをもっと見てみると、

ピレスロイドの毒性は、全身に影響が及ぶ場合は少なく、
局所的影響、特に感覚異常が見られます。


とあります。特に乳児、幼児や妊娠中の胎児にも… と。


ホームページの内容は色々で、自由な意見が公開出来る反面、
こうした両極端な意見が同時に見られるという欠点(良いところ?)もあります。

どちらがよいとは言えません。 実際もどうだか分かりません。
ただ、可能性があるとだけ言えます。



実は私としても、疑いたくなる実例があります。

同じ”K社”のスプレー式殺虫剤(有名な)を使いますが、これがすごい!

小関園芸で植物を生産しているとき、色々な虫が発生します。
防ぎきれなくなると、農薬を散布するのですが、虫もやるもので、
その農薬に対して抵抗性が出来てしまいます。

農薬が効かなくなってしまうのです。

かといって、手で捕まえるわけにはいきません。

そこで、このスプレー。 一吹きで全て死んでしまうのです!!

ある意味恐ろしい商品です。

効かない農薬ですが、私たちはお客様の元に届く前に、薬の成分が無くなるよう気をつかい、
なるべく農薬を使わないようにもしています。

また私が農薬を散布するときは、肌の露出がないように、
この暑い時期でもカッパを着込んで行います。

一方このスプレー、”マスク”も何もなく、普通にスプレーします。
子供でも使います。
時には人にも降りかかることがあるでしょう。

このスプレーにも



 

としか書いてありません。

やはり”ピレスロイド”が使われているのですが、
前のリキッドもこれも、どれくらい含まれているのかも書いてありません。

普通私たち生産者が使用する農薬は(一般消費者も購入出来ますが)



こんなパッケージになっていて、

 

正式名称と成分の割合が細かく記載されています。

しかもちゃんと



例えば”シクラメン”の”灰色カビ病”に効きますとか、



花き類のこんな病気だったりとか、
後は、使用上の注意(散布時の服装、周囲への影響など)が
とても細かく記載されています。


この差は何?


人間には確かに毒素を分解し、排出する機能が備わっています。
”肝臓”です。 ビールに含まれる”アルコール”も分解します。

農薬も肝臓で分解されるようです。

ですから、農薬散布の日には、私はビールを飲みません。
飲んではいけないという指示も出ています。

肝臓が、微量ながら吸い込んだ農薬を分解しているところへ、
アルコールが入ると、肝臓の許容量を超えてしまうからです。

問題は、体重に対する毒素の量です。
(厳密に言えば、肝臓の許容量に対する毒素の量)

当然、子供(乳児や幼児)は、その許容量は小さいでしょう。

だから、子供に影響が出る可能性があるという意見もうなずけます。


ちょと怖くなってきました。

でも”蚊取り”の効果は絶大的です。
あの「プーン」に悩まされるのもイヤです。


結局、選択するのは私たち”消費者”です。
情報はネットからずいぶん入ってくるようになりました。


蚊取りに限らず、私たちの身の回りには危険な物で放置されている物がいっぱいあります。

最近話題になった”アスベスト”もそのひとつでしょう。
ですが氷山の一角だと思います。

蚊取りが、放置されているだけか、無実かは分かりません。
他にもっと危険な物もあるでしょう。
”マスコミ”です。話題になるかどうかで、その内容が明らかになり、
最悪は、大して悪くないのに”悪い”と印象づけられてしまいます。

あとは”マスコミ”がどう取るかでしょう。
マスコミの係わる話は、”その2”でします。

お楽しみに。

8月12日(金)

子供が産まれました!(速報)

今日午後10時半ころ、子供が産まれました。
男の子でした。



予定日より20日ほど早かったので、ちょっと小さく産まれましたが、
母子共に健康で、正直ほっとしました。

名前を”志隆(しりゅう)”と付けました。
思いは色々ありますが、とにかく元気に育ってもらいたいものです。

さしあたり速報まで。

8月14日(日)

ハウスのお掃除(1)

お盆です。

高速道路は帰省ラッシュで、どこも渋滞しているようです。

私には関係のない話です。

何故って? お仕事をしているからです。

子供が産まれた関係で、仕事のペースが狂いました。
今日もお盆+日曜なのに、午前中だけお仕事しました。


3日ほど前からやっている”ハウス掃除”の話題です。

張り替え作業をしていた”4号ハウス”ですが、サンユウカの片づけ掃除をします。

掃除をするのは、”C鋼”と呼ばれる樋です。



こんな風に”C鋼”が並んでいます。

ここに水をためて、栽培します。

小関園芸のほとんどのハウスに設置してあります。



”C鋼”はもともと建築資材です。 断面が”C”の形をしているので、こう呼ばれます。

私たちはこれを利用しました。



こんな感じで鉢を置きます。



鉢の底はこんな風になっていて、水を吸い上げるようになっています。



鉢の形が違っても、専用の”ヒモ”を使えば水を吸い上げます。

特に夏場の水やりは、これで楽になります。



”C鋼”に水を入れるのも工夫があります。

全部を繋いで、1カ所から水を入れます。

小関園芸にはありませんが、ハウス全部のC鋼に、常に水を入れるシステムもあります。
かなり楽です。



このC鋼ですが、汚れます。

”サンユウカ”を入れた後のC鋼です。
”ノリ”がはって、汚いです。

この状態でシクラメンを置くと、病気になってしまいます。

そこで、このC鋼を洗います。



道具はこの2つ。



こんな機械で



水槽に水をためて



勢いよく水を出します。水圧でC鋼を洗浄していくのです。



見よ、この勇姿!!(?)

C鋼の隅々まできれいにしてくれます。



仕上げはこの”てっぽう”で、届かない所を洗浄します。

コイン洗車などにあるものと同じようなのですが、
圧力は高い気がします。

手を当てると痛いです。


こんな感じで作業を進めます。
今日はこのへんで終わります。 続きは次回、乞うご期待!

8月15日(月)

映画

今日仕事が終わった後、近くのレンタル屋さんへDVDを借りに行きました。

たまに映画を借りに行きます。 新作でなければ4本1000円です。(税込)

注目のハリウッド映画も見るのですが、マイナーな映画も好きです。
特にフランス映画の、時にのんびりしたような、何とも言えない雰囲気が好きです。

ハリウッド映画は、どんなジャンルにしても同じような感じがしてしまいます。
疲れたときは、何も考えなくて良いので、それはそれですが…

邦画はあまり見ませんが、たまに見ると、お金がないのにがんばる姿に感動します。


以前アメリカで生活していた事があります。(2年ほど)

とても貧乏でしたが、映画は良く見に行きました。
新作が上映されると必ず行きます。
アメリカでは、映画は本当に一般娯楽だと思います。

貧乏で他の物は買えなくても、映画は見られます。
日本と物価が違うので、一概に比較は出来ませんが、
感覚的には900円くらいで見る気分です。


日本は?  1800円!!

高すぎでしょうー!!

アメリカに居たころよりお金は使えるのですが、あまり行く気になりません。
(スターウォーズ3は見に行きましたが。)

やっぱりDVD借りようかな、って思います。
海賊版が横行するのも、ちょっと分かる気がします。

変に全国一律1800円にするのは、良くないと思います。

最近”何とかデー”というので、1000円くらいになると、見ようかなって思います。

だから、最近映画が流行っているようです。


多分”映画なんたら協会”って所が料金を決めているのでしょうが、
安くすれば、もっとお客さんが増えると思いません?

一映画ファンからの一言でした。

(さ、パソコン切ってDVD見よーっと)

8月16日(火)

ETC

高速道路で使うハイウェイカードの発売が中止されました。
今あるのも、来年には使えなくなるそうです。

理由は偽造カードが出回ってしまった事だとか…


高速道路はそれほど乗りませんが、でも最近、仕事の打ち合わせなどで
ぼちぼち利用するようになってきました。

以前は私も、ハイウェイカードを買って利用していました。
5万円分買うと8千円付いてきたからです。
5万円のは以前になくなり、1万円のも今回無くなりました。


そこで、思い切ってETCに切り替えることになりました。

ねらいは、割引の多い今買って、器械の代金分くらい取り返したいという
せこい考えからです。

昨日手持ちのクレジットカード会社に、ETCの手続きを依頼しました。

今日、近くのディスカウントストアーへ器械を買いに行きました。

意外に機種のラインナップが少なく、売り切れもあり、あまり選択の余地がありませんでした。

で、買いました。
セットアップと呼ばれる初期設定は無料でした。

仕事、プライベートで色んな車に乗るので、同じ器械を別の車に移動させたいと
思いましたが、無理なようです。 残念。

とりあえず仕事用の車の車検証を見せてセットアップ。

取り付けは自分でと思い、説明書を見たのですが、???

アンテナの取り付け角度が分からない。
というか、説明書に書いてある事が矛盾している!

文章には”80°の範囲に”とあるのに、図には”80°以上”とあります。
おかしい。 やるな三○電機。

分かる方いたら、教えてください。

あとはカードが来れば、いざ高速へ… といきたい所なのですが。


8月18日(木)〜19日(金)

クルマと電車

私はクルマの運転が結構好きです。
この仕事をする前には、一時、クルマの運転(運送業でなく)でメシを喰っていこうと
思ったこともありました。(かなり血迷っていました。若かったです)

そんな事はどうでも良いのですが、車にはよく乗ります。

というか、田舎なので、クルマが無いと生活出来ません。

電車はほとんど乗りませんし、
小関園芸のある坂祝町には”電車”でなく”ディーゼル車”しか走っていません。
しかも単線。


久しぶりに電車(電車+ディーゼル車)に乗りました。

子供が産まれたので、3人が里帰りしました。
お里は滋賀県です。

昨日の夜、クルマで滋賀県まで行きました。

東海北陸自動車道+名神高速で、ノンストップ2時間です。
料金は3000円+ガソリン代です。
(ETCは間に合いませんでした)

クルマを置いてきたので、帰り(今朝)は電車です。

琵琶湖線で米原まで+東海道本線で岐阜まで+高山線で坂祝まで。(全てJR)

3回乗り継ぎで、3時間で帰ってきました。
料金は1890円+一部特急料金750円。計2640円でした。


結果。
電車は面倒くさい。
(単に田舎だからです。電車を非難している訳ではありません)

特急に乗ったのも、早く行くためです。それがなければ、1890円です。


時間をお金で買う

大人になったと思う瞬間です。

平気で特急に乗ります。
→以前は急行電車が来るのを待っていた。

遠くの時は新幹線を利用。
→以前は深夜バスで東京へ行くこともあった。

高速道路もバンバン使います。
→以前は当然下道。


若さ = 時間がある = お金がない

これが庶民の暮らしぶりだと思います。


最近近くに”東海環状線”という高速道路が出来ました。
小関園芸のすぐ裏には、将来4車線の国道のバイパスが出来ました。

世の中どんどん便利になっていきます。

忙しくなってくると、”便利”と”早さ”を求めるようになります。


そして

のんびりとした生活

に戻っていくのです。これが究極でしょう。

絶対に取り返すことの出来ない”時間”。
これをゆっくり使うなんて、これ以上ない”贅沢”だと思いません?


こんな事を思いながら、電車でウトウトしていました。
「いかん!乗り換えの岐阜だ!!」
やっぱりめんどくさい。



滋賀の駅まで、義父と上の娘(3才)に送ってもらいました。
別れ際娘は、目に涙をためて「バイバイ」と言っていました。

普段忙しくてあまり相手をしてあげれないのに、ちゃんと父親として認めてくれているようです。
ちょっと感動しました。


さ、今日から期間限定の独身だ。


ハウスのお掃除(2)

滋賀から戻って息付く間もなく(コーヒー1本くらい)、仕事です。

14日の続編です。

C鋼の掃除が終了します。

 これが
    ↓


こうなります。



全部終わりました。(15日)
すっきり!



C鋼の間に銀色のテープを張ります。(16日)



このテープの意味は、太陽の光を反射させることによって、
害虫を寄せないようにすることと、
シクラメンの下から光を当て、形を整えるためです。

リンゴの木の下にも銀色のシートがあるそうです。
リンゴの色が良くなると聞きます。
同じではありませんが、同じようなものです。



通称”ミラーブロック”という、発泡スチロールで出来た、C鋼のフタです。
水が出ないようにします。


ここまで終了したら、別のハウス(2号ハウス)からシクラメンを移動させます。

4号ハウスは後に出荷するハウスなので、シクラメンの中でも
遅くに咲くタイプを移動しました。

で、並べました。



終了です。(今日)
絶景です。

出荷の時よりむしろ、この並べた直後の方が感動します。
(出荷の時は忙しすぎて、感動する暇がない)

これでもたったの3000鉢しかありません。



これから出荷まで、あと3ヶ月もあります。

が、シクラメンにとってこれからの3ヶ月が命です。

満開の4号ハウスをこのページでお伝え出来るよう、がんばります。

8月20日(土)

誕生日

書いているのが21日になってしまいましたが、
今日がこのホームページの誕生日です。

満5才になりました。

5周年プレゼントをやっています。キッコウリュウが当たります。
こちらから→

何かやるかもと、以前書きましたが、キッコウリュウで手一杯になってしまいました。
すみません。
応募してみて下さい。(〆切は31日です)




話題は変わります。

今日、小関園芸が入っている”岐阜花き流通センター”の通常総会がありました。
毎回300名近い人(組合員含む)が集まります。

その後に懇親会もありました。
お酒を飲みながら、色んな人とお話しをします。


仕事熱心なせいか、休む暇なく話しをし、飲み続けました。
おかげで、3時間くらい物をいっさい食べずに飲みました。

結果、胃腸の調子がちょっと悪いです。


何かで聞いたことがありますが、ものを食べて飲まないと、酔いやすいらしいです。

物を食べると、胃が物を消化するために胃の出口を細くします。
だから、アルコールもちょっとづつ腸に流れて、
分解もしやすく、酔いにくくなるようです。

食べないのは、肝臓がいっぱいいっぱいになるんでしょう。


どちらにせよ、適度に飲みましょう!

適度とは?

ビールなら大瓶1本、
お酒なら1合、
ワインならグラス2杯
くらいらしいです。


飲み会だと、もっと飲んじゃいますが…


8月21日(日)

花の写真

実は今日も仕事をしました。(半日ですが)
お盆のツケがまだ残っています。

夜も仕事です。
今0時20分、色々やってようやくホームページです。


その色々の中で、写真を探していました。
花の写真です。

ホームページを立ち上げてから、結構植物の写真を撮るようになりました。

ですが、ほとんどが”商品”としての写真ばかりです。
鉢やポットに入った、出荷間際の写真です。


5周年記念プレゼントのアンケートに
Q.今後どんなページがあると良いですか?
で、”写真集”の回答を作りましたが、

無理!

悟りました。写真がありません。

確かに、カメラもほとんどがケイタイのカメラですので、大した写真は撮れませんが、
それでも、そのつもりで撮っていないのが、今分かりました。


植物の旬はとても短いものです。
一番良い時はだいたい”出荷の時”です。
でも出荷の時は、一番忙しい時です。

難しい。


何とかその気になって、撮り続けたいです。
(可能ならば、一眼のデジカメを買いたいです)

そして、いつかすばらしい”写真集”を作りたいです。


ちなみに数少ない写真の中のお気に入りは


これです。
一応拡大やっておきます。(写真をクリックすると、大きいサイズが見られます)

8月22日(月)

ETCその2

8月16日の続編です。

今日ETCカードが来たので、早速試験運転に行ってきました。

新しい物はすぐに使いたくなる性格でして。子供です。


結局アンテナは、アドバイスをいただき無事取り付けしました。



こんな具合に付けました。
”Kさん”ありがとうございました。



器械は助手席側にこんな風に付けました。
ちゃんと運転席から操作出来るようになっています。

アンテナの配線は、今後他のクルマに付けてセットアップし直すかもしれないと思い、
簡易的に外に出しました。

本当はきれいに配線したかったのですが…



今日の昼にカードが来たので、仕事が終わった後(夜)に、いざ出発!!

注)撮影は友人が助手席から行いました。
  運転しながらはだめですよね!



さて、近くのインターです。

始めての”ETC専用レーン”です。
はっきりいって、ドキドキです。

本当に反応してくれるのだろうか?
器械はちゃんと動くのだろうか?


目の前には、”バー”がしっかり閉まっています。



ゆっくり、ゆっくり進入します。



開いた!!

ETC器械が
「通行通行できます」
と言ってくれました。

ほっとしました。



1区間だけの走行でしたが、ほとんど車の走っていない田舎の自動車道を
のんびりと走りました。

何かとても”リッチ”な気分です。


多分慣れてしまえば、何も感じなくなるのでしょうが、
始めてって、いいものですね!!


ETCを取り付けただけでこれだけ書けるって、
私は本当にお幸せだと思いました。


今日の支払い:高速料金150円+ガソリン代少々+缶コーヒー1本120円

以上!


8月24日(水)

台風その2

今年2個目の”危険な”台風が近付いています。

台風11号”MAWAR(マーワー)”らしいです。


他のネタを探そうと思ったのですが、やっぱりこの話題です。

台風が接近してくると、頭の中は台風でいっぱいになります。
(職業病の一種か?)


明日、山梨県へ出張の予定でしたが、延期になりました。
仕方ないですね。


仕事の内容もかなり変わってきました。

台風だけでなく、最近は突然大雨が降ったりして、
そのたびにハウスを閉めたり開けたり…

天気に遊ばれて、無駄に仕事時間を費やしています。


自然相手の仕事、覚悟はしていますが、つらいところです。

8月25日(木)

ヒメヒイラギ スタンドの植え替え

台風が静岡県に上陸しそうです。
気を付けてください。


今日ヒメヒイラギの植え替えを行いました。
植え替えたのは、好評をいただいています
”スタンド仕立て”の4.5号鉢です。



昨年の冬売り残したものが、外にほったらかしてありました。
かなり荒れております。



枝は伸び放題、肥料を与えていないので、葉はかなり黄色いです。
生きているのがやっとといったところでしょうか?

たださすが強い植物で、水さえ与えていれば枯れません。



ハウスに入れて刈り込みを行いました。

かなりばっさりいきました。
ヒメヒイラギはこれくらい強く刈り込んでも、全く大丈夫です。
(冬場は止めましょう)



植え替えます。

以前の4.5号鉢は、根がしっかり回っていましたから、
復活までには少しかかりそうです。

今回は7号の底面吸水鉢にしました。



整列です。

「あーすっきりした」 と、ヒメヒイラギの声が聞こえてきそうですね。



肥料を与えます。

右側は即効性の化成肥料です。
1週間で効き始めます。
が、約1ヶ月で効果は無くなってくるでしょう。

左はかなり遅効きの被服肥料です。
270日タイプというもので、270日後(約9ヶ月)に肥料が切れます。
これは気温、水をやる量によってかなり変わってきますが、
この冬の出荷後にも、お客様の元で肥料が切れないようにと与えます。

組み合わせる事によって、1回の作業で長い間コントロールして
肥料を効かせる事が出来ます。


最後に水を与えて終了です。

底面吸水鉢ですが、始めの1.5ヶ月くらいは、
上から水を与えます。

根がしっかり張るまでは、底面吸水は出来ません。
土が乾かないと、根は伸びようとしないからです。


こうやってスタンド仕立てのヒメヒイラギを作っていきます。

次回は従来サイズ4.5号の途中経過をお伝えしたいと思っています。

お楽しみに!



8月26日(金)

農薬の話題 その2

8月10日に続く農薬の話題です。

小関園芸の庭では、野菜を作っています。

昔は”田んぼ”をやったり、サトイモを作ったりしていました。
ちょっと前までは、畑も広かったのですが、ハウスに占領されました。



今は猫の額よりひとまわり広いくらいです。


これだけなので、作る野菜はほとんど自分たちで食べます。

まれに採れすぎた野菜は、知り合いなどに分けます。


決して無農薬ではありませんが、かなり気をつかっています。


農薬の問題は、特に野菜で大きくなりました。

より大きくしたのが、”マスコミ”の力です。


”マスコミ”が取り上げた理由は、”問題になったから”です。
特に問題にならなければ、マスコミも記事に出来ないので、取り上げません。


確かに問題はいっぱいあります。

知りながらも、規定以上の農薬を散布して出荷する生産者。

知りながらも、使ってはいけない農薬を散布する生産者。

知りながらも、その農薬いっぱいの野菜を販売する業者。

知りながらも、農薬いっぱいの野菜を海外で加工し、加工食品として輸入する業者。

知りながらも、お客さんを裏切っていく業界の人々。

書いていけばきりがありません。


マスコミに問題を指摘されることは、とても良いことです。

食の安全性を保つ良い方法です。

が、このところ、過大報道、誤った報道も問題になっています。


8月10日に取り上げた”蚊取り”の問題ですが、ちょっと前にテレビでもやってました。
今回は”大きな報道”にはなっていませんでしたが。
(旬の報道はやっぱり”アスベスト”でしょうか)


こういった報道をされると、ちゃんとしている人たちまで影響があります。

せっかくルールを守っているのに、いらない疑いをかけられることもあります。


私たちの業界でもあります。

法律が出来てしまいました。


まずは、”指定された農薬しか使えない”というものです。

例えば”トマト”なら、農薬会社が”これはトマトに使えます”と書いてあるものしか使えません。

植物では大問題です。

”シクラメン”で書いてあるものは結構ありますが、例えば
”ブルーコーラルに使えます” 絶対ありません。

ブルーコーラルは言い過ぎですが、植物は種類が多すぎて、農薬会社も登録出来ません。
登録するには、莫大な経費を使っていっぱい試験しなければならないからです。

ですから大変です。

農薬会社の言い分も分かります。そりゃ無理でしょう。
問題は”お上”です。 なんて法律作るんだ!!

それでは、マイナーな植物を作る生産者(たとえば小関園芸とか)は、
どんな農薬も使えない事になってしまうのです。


私たち生産者も反発して、ようやく少し変わりました。
最近では”花き類”や”樹木類”で登録が出て、どんな植物でもOKになりました。

それでも、実は良く効くのに使えない農薬がいっぱいあります。


お客様からの問い合わせで、
「どんな農薬を使えばよいのですか?」
とあります。

この時、とても悩みます。
「これ!」
というのがあるのですが、登録がないので紹介出来ません。

紹介しても罪になります。
一般の消費者が使っても罪になります。(一応)

この場合、ちょっと効きにくいけど登録のある農薬を必死に探します。
紹介はするのですが、心は
「これでかんべんしてください」 です。

これから質問下さる方は、このへんを考慮していただければ幸いです。


もう1つの法律、”特定のものには農薬どれだけやったか表示しなさい”というものです。
履歴です。

特定の植物(特に食用)だけなので、小関園芸には関係ありませんが、
仲間の生産者は「大変だー」と言っています。

ただでさえ安くなったのに、もっと経費をかけなきゃならないからです。



色々ありますが、必要な処置ではあります。
が、やり方が”机上”になっています。 現場でもめるのが分かっていません。


あなたの町に、
”地元の農家が作った朝取り野菜!!”
なんていう朝市ありませんか?

場所にもよるでしょうが、素人のおっちゃんが趣味で作った野菜もならんでいます。
この野菜には、
どこで誰が生産して、
どんな農薬を使ったか、
といった表示、してありますか?
このおっちゃんは、多分こんな法律知ったこっちゃないでしょう。
使っちゃいけない農薬も当然知らないので、バンバン散布したかもしれません。

これはあくまで”フィクション”ですが、十分あり得る話です。

こんな野菜を、
「新鮮だし、地元だから安心!!」なんて買っていませんか?



小関園芸の庭で採れた野菜。時にはこんな風に虫に食べられます。

以前の旬のページでも、虫と一緒の写真をよく紹介しました。
過去の旬はこちらから→

”自分が食べるから農薬をあまり使わない”というのも事実です。
でも、お客様に販売する植物もあまり農薬を使わないようにしています。


色々な法律をちゃんと勉強して、やって良いこと、悪いことを認識してから生産しています。

でもこんな
悪い事をする業界の人。
それを誤って報道する人。
それに踊らされて、変な法律を作る人。

が、結構世の中に認められて生きていると、自分のやる気が萎えます。
これがひどくなると、バカらしくなります。(まだなってませんが)


それでも、
”絶対にお客様を裏切らない”
の思いは消えません。

そんな思いの生産者もまだいっぱいいます。

皆さん、どうか”良い物を見る目”を持って下さい。
そして”一時の報道に流されない”ようにして下さい。

お願いします。


今回のコラムでは、各方面の方々の事を悪く書いてしまいました。
申し訳ありませんでした。
ただ、その方々全てが悪いわけでなく、その中でも
”良いことを信じて仕事をしている”
人たちがいっぱいいることを、私も知っています。
応援しています。


今日は大作でした。(自分で言うのも何ですが)
読んでいただいてありがとうございます。

是非ご意見下さい!
(間違った内容があれば訂正します)

8月30日(火)

ヒメヒイラギのスタンド作り

4日ぶりです。

色々あって、ちょっとさぼりました。 反省。


5周年記念プレゼントの〆切が明日となりました。
まだ応募していない方、今すぐ応募を!! →こちらから


25日の続きで、ヒメヒイラギのスタンド作りです。

小関園芸では、ヒメヒイラギのスタンド仕立てを4.5号硬質ポットで作っています。

所要時間は約2年です。 気の長い作業です。


本当は挿し木から時を追って紹介したいのですが、写真が無いので、途中経過を。



挿し木から約10ヶ月の様子です。1年目の株です。

挿し木して、2.5号ポットに鉢上げした後、真っ直ぐな株を選び出します。
数量は翌年売れるであろう数になりますが、はっきりいって適当です。

翌年どれだけ売れるかなんて、わかりませんから。
(今年の分もまだ売れていないのに)

でも、おかげさまでこのスタンド仕立て、評価頂いておりまして、
少な目であればほとんど注文で売れます。
ですから、少な目で作ります。

とはいえ、そんなに数量が作れるものでもないのですが…



これがその選び出しで選ばれなかった方。
(決して悪いわけではありませんよ)

そのまま育てて、2.5号ポットの苗として出荷します。
今年は生育が早いので、もうちょっとで出荷可能な状態になります。



選び出した方は、真っ直ぐです。意外に伸びるものです。

2年かかると言いましたが、1年目はこんな感じで水だけ与えます。
それ以外の作業はありません。
(以前の長く効く肥料を与えてあるので、肥料も要りません)

ただ、病気、害虫だけは気を付けなければいけませんが。

 

上の”苗”が1年経つと、こうなります。

左がスタンドです。 こちらももうちょっとで出荷出来ます。
ほとんど売り先も決まっています。

右は去年から試作開始した”リース仕立て”です。
こっちはなかなか難しいです。

去年のは、うまく ○ と葉が出ませんでした。 今年はもうちょっとうまく出来る予定。
こちらは全てお客様から依託されて作っています。



ゴールドクレストのスタンド仕立てもいい感じになってきました。
こっちも、もうちょっとで出荷出来そうです。


ヒメヒイラギ、ゴールドクレスト共に、スタンド仕立てはとても手間がかかります。

お花屋さんや卸屋さんに出荷する単価は、はっきりいってお買い得です。
手間を考えると、もっと高くなります。

でもあまり高価になっては、お客様が買えなくなります。

この”スタンド仕立て”や”リース仕立て”は、儲けのない商品なのです。
それでも作る理由は、お客様にヒメヒイラギやゴールドクレストの違った楽しみ方を紹介するためです。

だから数量が作れないのです。
(いっぱい作ったら、大赤字で、小関園芸は潰れます)

あと、宣伝効果もあります。

色んな意味で人目を引きます。

年数はかかりますが、他では真似できない一品になりました。


これから、他の形も作ってみたいと思います。(ヒメヒイラギ)

アイデアがありましたら、試作してみますのでメール下さい。
(そのかわり2年かかりますが… 気長に待てる方のみ宜しく!)


8月31日(水)

ブルーコーラルの新たな展開

8月も今日で終わりです。

5周年記念プレゼントも〆切となりました。
たくさんの応募、本当にありがとうございました。

明日抽選して、当選者の方にはメール致します。お楽しみに!


さて、暑かった前半ですが、お盆を過ぎてから、朝晩が涼しくなりましたね。
台風シーズンにもなりましたが…


今日東京へ出張に行ってきました。
日帰りで、その後地元で会議があり、今(もうすぐ9月)帰ってきました。
疲れた…

何をしに行ったかというと、来年からのブルーコーラルについて打ち合わせをしました。



新幹線と電車に乗りました。

以前”電車は面倒くさい”と言いましたが、東京は違いますね!
山手線なんて、2〜3分おきに来ますし、行きたいところへどこでも行けます。
都会です。

田舎はだめですね。車が必要です。


話がそれました。


発売から4年になる”ブルーコーラル”ですが、
ようやく”全国展開”となりそうです。

出荷を始めた4年前、本当に売れるのか? と、不安な船出でした。


一番のポイントは、”アメリカンブルーとどう違うのか?”です。

コツコツ毎年、色んなお客様に
「こんなにいっぱい花が咲くのですよ!」と紹介しながら、今まで来ました。

ようやくです!

今までは、本拠地の中部、それから関東、関西地区しか出荷出来ませんでしたが、
これからは全国区です。

売ってなかった地域の皆様、お待たせ致しました!!


問い合わせが結構ありました。
「この地域で売っているお店を教えてください」
答えは
「すみません。通販でお願いします」


数量は少しずつですが、色んな所で売ってます。
来年は是非お買い求めを!

(もちろん通販も続けていきます)


そんな実のある1日でした。




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